いびき外来のご案内
いびきでお悩みの方は当院へ
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「いびきがひどい」と家族に指摘されて、ご相談される患者様が多くなっています。
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実は「いびき」は周囲の方が頭を悩ませるような騒音だけが問題ではありません。体に何らかの異常があり、いびきが習慣化している可能性があります。
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いびきの症状が出ている方にとても多くみられるのが睡眠時の「無呼吸」です。年齢や性別を問わず、さまざまな病気や不調を抱えている方は少なくありませんが、実はその症状は睡眠時無呼吸症候群という病気が原因で引き起こされたり、悪化したりしている可能性があります。
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当院では、患者様が抱える「いびき」の症状のほか、睡眠時無呼吸症候群という病気の検査診断・治療を行っています。また、いびき(睡眠時無呼吸)を解消するには生活習慣の見直しはとても大切です。
- さまざまな可能性から患者様のお身体の状態を診断し、病気の根本的な解決に努めます。いびきでお困りの方は、当院へご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群とは
いびきでお悩みの方は当院へ
睡眠中に呼吸をしない状態(または浅くなる・弱くなる状態)が繰り返されて、日常生活に障害をきたす病気を睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)といいます。日本の成人男性の4人に1人は、このSASを発症しているといわれており、決して珍しい病気ではありません。
通常、鼻から入った空気は喉を通って肺へ送られていきます。一方、この病気は、主にあお向けで寝ているときに、舌の位置が下がって気道を塞ぎ、呼吸が止まることで起こります。1回の無呼吸で、最長120秒間も息が止まる方もいらっしゃいます。
この時、気道が狭まって空気によって喉が振動して音となるのが「いびき」です。
血液中の酸素の量を表す指標には、血中酸素飽和度(SpO2)と呼ばれるものがありますが、睡眠時無呼吸症候群の方はこのSpO2が約70%という数値を示すことがあり、これはエベレスト山頂にいるときと同程度の低下状態と表現できます。
この繰り返し起こる無呼吸・低呼吸によって、血液中の酸素が低下することで頻繁に中途覚醒が発生し、体にさまざまな症状を引き起こします。
睡眠時無呼吸症候群の兆候・症状
- 昼間でも運転中の信号待ちでついうとうとしてしまう
- 朝起きると、ひどい頭痛や倦怠感がある
- 集中力が低下していると感じる
- いびきがひどいと家族に心配された
など
実際、過度な眠気によって居眠り運転をしてしまい、交通事故を引き起こしてしまう方も少なくありません。交通事故を起こすリスクは健康な方の7倍に相当するという研究データもあります。
血圧が下がらない、寝ているのに疲れがとれない
ちゃんと寝ているのに疲れがとれないという方、また、なかなか下がりにくい高血圧のご病状をお持ちの方において、この睡眠時無呼吸症候群は最も多い「隠れた原因」であるとされています。
高血圧症は、当院の専門分野でもあります。なかなか下がらないと諦められる前に、その原因を探り、解決策を見出して参りましょう。
一度、当院で睡眠時無呼吸症候群の検査をすることをおすすめいたします。
睡眠時無呼吸症候群の原因
主な原因としては
- 肥満
- あごが小さい
- 加齢
などがあげられます。
睡眠時無呼吸症候群のリスク
睡眠時無呼吸症候群を、単に眠気やいびきの病気ととらえるのは注意が必要です。
実際、心臓を初めとした全身の臓器に大きな負担を掛けることが知られています。
この病気を放っておくと、
- 高血圧
- 糖尿病
- 脳卒中
など
突然死などの時に命を脅かすような状態を引き起こす可能性もあります。
また、近年では新型コロナウイルスに感染するリスクが8倍、重症化するリスクも2倍に昇るとする海外の調査結果*1 もあります。
とくに罹患者の多い高血圧や糖尿病を合併するリスクは約2倍になると考えられているため、いずれにしても早期の治療が大切です。
※ 下記のリンクをクリックすると、英文の資料がご覧になれます。
睡眠時無呼吸症候群の検査診断と治療
睡眠時無呼吸症候群の検査診断
検査方法
睡眠時無呼吸症候群のご病状を診断するには、どうしても「寝ている」時間帯の精密検査が必要となります。
当院では患者様のご希望のタイミングで、いつも通りの睡眠環境で安心して検査を受けていただくことのできる「在宅検査」を中心に検査を実施しております。
気になる症状がある方は、一度、当院へご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の治療
軽症・中等症の場合
無呼吸状態の原因となる「気道の塞がり」を回避するため、マウスピースによる改善が検討されます。
マウスピースを装着することで下あごを前に出し、気道を広げた状態で睡眠をとれるようにします。
もちろん、生活習慣の改善はとても大切です。肥満傾向にある方は減量に努め、過度な飲酒等の習慣がある方は、見直しを図りましょう。
中等症・重症の場合
同様に生活習慣の見直しを図るとともに、CPAP療法とよばれる治療法が第一選択として推奨されます。
CPAP療法/シーパップ
仙台市青葉区でCPAPによるいびきの治療は当院へ
CPAP療法とは、鼻に専用のマスクを着用し、空気の圧力で気道を広げる治療法です。
現在、このCPAP装置はより多種多様になっています。患者様のお顔や鼻の大きさ、装着してみた時の感触なども異なりますので、ご自身にあったものを選択することが重要です。
はじめは違和感もあり、無意識に外してしまう方も少なくありません。装着して寝ることに慣れるまでには時間が必要ですが、この治療は副作用もないため、無呼吸をなくすには現在のところ最良の治療といえます。
治療開始後からの定期受診
患者様のお身体の状態によりますが、CPAP療法開始後は、定期的に通院していただき、CPAPの不具合や装着状態のヒアリング、データによる治療効果の確認を実施します。
もし、使用する上で不安や要望があれば、お気軽にご相談ください。
CPAP療法の治療効果について
一般的には、装置を開始してから3ヶ月たった頃に効果を実感する方が多いです。中には治療をはじめて比較的すぐに安眠できたという方もいらっしゃいます。また、このCPAP治療を継続することで、適切な睡眠をとれるようになり、体重減少や鼻呼吸ができるようになったというケースもあります。
CPAP療法の注意点
毎日装着することが億劫になってしまったり、すぐに効果が感じられず、装着を諦めてしまったりすることもあるかと思います。
CPAP装着は一晩に4時間以上、継続して使用することが推奨されておりますが 実際には、呼吸が苦しく感じたり、風邪をひいた晩には付けるのが辛いときもございます。そんな折には、無理をされずに、まずは、当院へご相談くださいませ。
CPAP治療に伴う不快な症状を軽減する工夫や投薬、そして、呼吸が苦しく感じにくくなる装置の設定や仕様がありなによりも、快眠が得られる手段としてCPAP治療を継続して頂ける様、ひとつひとつ、お困り事を伺いながら、解決して参りましょう。